新米ママの子育てBlog

金属床の試適からロウ堤の作製まで

2011.01.21

2回目の治療で最初におこなわれることは、金属床の試適である。金属床が口の形とピッタリ合えば、あなたは待合室でしばらく待つことになる。「待っていただく間に、咬合床を作製します。これは人工歯が並びそうなところにロウで堤防をつくり、人工歯を並べやすくする作業です。このロウでつくった堤防を『ロウ堤』といい、MTコネクターでは金属床の上に直接ロウ堤をつくります」咬合床ができ上がると、あなたは口にそれをはめる。ここで、T先生がカンペル平面を測定する。MTコネクターをつくる際、先生はこのカンペル平面を測定することが必要であると言う。「カンペル平面」は「補綴学的平面」とも言われるが、あなたは気にする必要はない。正しい噛み合わせをつくり出すために、先生がロウを調整してくれるからだ。ただ、後学のために、詳しい説明をうかがってみた。「歯は、ある一定の平面状に、左右の高さが同じように並んでいます。そして、上下の歯がピッタリと噛み合っています。この噛み合う面を咬合平面と言いますが、これが水平でないと、体が左右のどちらかに傾いてしまいます。たとえば、咬合平面の右側が上がっていると首は右に傾き、姿勢も悪くなってしまいます。左側が上がっているとその逆になります」よく、入れ歯を入れて体調が悪くなったといった話を聞く。その原因が、咬合平面が水平でないことにあるという。では、カンペル平面とはどんなものなのか?「カンペル平面は、左右の耳の穴と鼻の下を結ぶラインを面としてとらえたものです。正常な噛み合わせでは、この面が咬合平面と平行しています。ですから、カンペル平面を測り、それと平行になるように咬合平面をつくります。カンペル平面がきちんと測定されていないと、顎(アゴ)の角度や歯の高さ、噛み合わせの中心などすべてがズレてしまい、噛み合わせが狂ってくるのです」ここまで説明を聞いたが、私が入れ歯をつくったとき、こんな測定はされなかった。読者でも、こんな測定をされた経験を持つ人は少ないのではないか。「昔は、咬合採得をする前に、カンペル平面を測定するのが普通でした。いまはカンペル平面を測定しない歯科医が増えています。しかし、カンペル平面が分からないまま入れ歯をつくっても、いい入れ歯はできません。だから、MTコネクターをつくるとき、私は必ずカンペル平面を測定するのです」カンペル平面の測定とは、噛み合わせを決定する基本的な体の測定ということである。この測定で咬合平面がきちんと決まり、噛み合わせのよい入れ歯が可能になる。ほとんどの歯科医がおこなわないカンペル平面の測定を、ここでおこなう。これもまた、患者さんに理想の噛み合わせを提供したいという先生のこだわりなのだ。