「現代版の長屋」ともいえる居住形態は、ほかにもうひとつあります。いま、若い単身者に非常に人気がある「シェアハウス」です。物件によっては順番待ちが出るほどですが、その賃料の安さだけが人気の理由ではありません。いまだに濃い人間関係が残る地方はともかく、都市部では他者とのコミュニケーションが希薄です。仕事以外の場所で知り合いすらいない、隣近所とつき合いがないなど、人口の多い都市の生活者ほど一人ひとりは孤独を感じて暮らしていたりします。
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そうした現実を背景に、首都圏を中心にシェアハウスに住みたいという若者が増えているのです。オシャレオモシロフドウサンメディア「ひつじ不動産」が発行するシェアハウス白書によると、2007年末に実施された調査では、日本人の入居可能なシェアハウスの数が年々増加の一途を辿り、400物件を超えて約7000ベッドが提供されるまでになっているといいます。おそらくは、それからも相当数、増加していると思います。シェアハウスのうち、8割方は東京都内で運営されているようです。入居者層は20代をはじめとした若者が中心で、うち女性が70パーセント近くを占めています。おもしろいのは、入居者がシェアハウスを選択した理由です。家賃・初期費用の安さなど、実利的な側面だけでなく、「シェア生活かおもしろそう」「一人暮らしより安心感がある」などと、感情面での回答が多くなっているのです。自由回答でも、「人とのふれあい」「友人」「寂しくなさそう」といった書き込みが見られました。